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フィーリングを重視した採用活動

企業の採用活動における面接とは、言って見ればお見合いです。うまく行けばお互いハッピーですし、そうでなければお互いに取って不幸です。「安定」を求める人が、「挑戦」を重視する会社に入っても結局うまく行きませんし、逆も然りです。学歴や容姿だけで結婚相手を選ぶ人はほとんどいないのと同じで、本来は面接とは、対等な立場でお互いの価値観が合うかどうかをチェックする場です。ところが実際の採用面接では、相手に気に入...

落第生の問題(経営理念と評価軸をアラインメント)

昔から良くある話ですが、日本の大学では落第生が多いと補助金がカットされるため、ダメな学生でも、パスさせるケースが結構あります。(*日本語が怪しい留学生も含む)。でも本来の主旨が「高度な資質を備えた人材の輩出」であるとするなら、「落第させない」(在学生が多すぎる)という評価軸に再考の余地があります。この評価軸の設定はマネジメントコントロールでは「環境コントロール」に当たります。▼「落第数」以外の評価...

体罰問題とマネジメントコントロール

先日の「朝まで生テレビ」のテーマが「体罰問題」だったので、久々に視聴。体罰をしてしまう背景や、解決法がディカッションされていましたが、現状のような状況になってしまう構造的な理由が、いろいろとディスカッションされていて大変有意義でした。基本的に体罰したくてしている先生はおらず、むしろそうせざるを得ないような状況に置かれている事が一番の問題だと言えます。したがって、教師個人を責めたところで本質的な解決...

MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み

昨日、拙著「MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み」が発売されました。どっぷりと現場のオペレーションに関わる中で直面した問題、その解決法を「マネジメントコントロール」という学問領域に見いだし、誰にでも分かりやすいようにまとめたものです。このフィールドの巨人としては、ハーバード大学のアンソニーやサイモンズ、USCのマーチャントなどがいます。日本では一橋大の伊丹先生などが専門書を出されていますし、慶應ビジ...

アホは出口さんです、と社員が言える会社

ライフネット生命社長の出口氏のコラム(日経ビジネス「20代の社員に「アホは出口さんです」と言われました インターネットのコミュニケーション 出口治明編)」)が面白いのでご紹介します。ある日、20代の若手社員が奇抜なイベント企画を持ってきたので、出口氏は「ふざけるんじゃない。君はライフネット生命保険のマニフェストをもう一度読みたまえ。どこにそんなことをすると書いてあるんだ。アホか!」と言ったそうです。...

やる気を阻害しないマネジメント

日経のイチローのインタビュー(下記)を見て思うのは、組織の使命とは、こういうモチベーションが高い人が、最高のパフォーマンスを発揮できる場(フィールド)を用意するとともに、それを邪魔するノイズを極力排除せねばならないということです。人材育成的に言えば「育てるのではなく、育つ環境を用意する」ということ。「僕はずっとエネルギーを注いできたものに携わっている。最も大変なことは自分が好きでもないことをやらさ...

ウチの社員って自分で考えないんだよね、を解消する方法

最近、連続して同じような話をお聞きしました。それは「ウチの社員って自分で考えないんだよね」「私の部下って、指示待ち人間ばかりで困ってしまう」というものです。しかし、社員が考えない理由は本当に「社員の”考える力”(やる気)がないから」「指示を与えられた方が楽だから」なのでしょうか?リクルート創業者の江副氏が作った有名な社訓(旧)に「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」があります。社長や上司は...

商品のバラツキ感で価値を生み出すゴディバ

数年前から「工場見学」がブームですが、先日、高級チョコで世界的に有名な「GODIVA(ゴディバ」)の、工場特集をテレビで放映していました。それを見ながら「マネジメントコントロール」的な視点で考えた事のメモです。・ベルギーの本社工場で生産ゴディバは、品質管理のために、ほぼすべての商品をブリュッセルの本社工場で作っています。日本で売っている商品も、基本的にはベルギーから空輸したものです。よく外食チェーン店が...

社会の「仕組み」を変えるという事

本日、ご縁があって知人が開催したナイジェリアのビジネスセミナーに行ってきました。アフリカの20世紀は列強による搾取の歴史と言われます。オイルなどの採掘利権をむさぼる西欧列強に反旗を翻したアフリカの人々は、暗殺などによりことごとく失脚しました。そして、その影には常に石油メージャーなどが暗躍していたといわれています。言ってみれば、自分たちの利権を守るために、アフリカ各国が力を持つ「仕組み」を妨害してい...

女子柔道、体罰問題に見るマネジメントコントロールシステムの必要性

女子柔道を巡る問題は、園田代表監督の辞任で幕引きになるかと思われましたが、選手サイドから不満の声が上がっています。「なぜ指導者の側に選手の声が届かなかったのか、選手、監督・コーチ、役員間でのコミュニケーションや信頼関係が決定的に崩壊していた原因と責任が問われなければならないと考えています。前強化委員会委員長をはじめとする強化体制や、その他連盟の組織体制の問題点が明らかにされないまま、ひとり前監督(...

女子柔道「体罰問題」解決法を、マネジメントコントロールで考える

1月31日、全日本柔道連盟は園田監督による女性代表選手らへのパワーハラスメントや暴力行為を認めて謝罪し、2月1日に同監督の進退伺を受理しました。この問題を巡って、マスコミ沙汰になるまで選手らの訴えを真摯に受け取らなかった柔道連盟やオリンピック協会の「体質」の問題が社会的にフォーカスされています。今回の一連の問題について「けしからん!」「改善をのぞむ」などの声も多く聞かれますが、根本的な問題を理解し...

グーグルの20%ルール成功の条件(マネジメントコントロールの視点)

グーグル(google)には主にエンジニアを対象にして「業務時間の20%は自分の好きなプロジェクトに使っていい」という有名な”20%ルール”があります。実際にこのルールから、GmailやGoogle News,YouTube for Goodなど多くのサービスが登場しており、グーグルのイノベーションの象徴のような存在になっています。ここで重要なのは、好きに時間を「使っていい」のではなく「使わなければならない」という実質的に”義務”になっている...

マネジメントコントロール:依存心を生む行動コントロール(Action Control)の罠

組織を動かすための仕組みを考える「マネジメントコントロール」という研究分野があります。この分野を簡単にいえば、人に働きかけて強引に何かをさせるのではなく、人々が目標に向かって自然に行動できる「仕掛け」を作る方法学です。マネジメントコントロールが成功すると、働いている本人には、誰かにコントロールされている認識自体がありません。自分の意思に沿って自然に行動していたら、それが組織のためになり、成果も出せ...

実践コミュニティ(COP) :よもやま話が共有できて、はじめて知識が伝わる

失敗をどう活かすかという「失敗学」の研究で知られる工学院大学の畑中洋太郎教授によれば、失敗事例を共有するために企業内で使われるデータベースには、通常「原因」「結果」「対策」の3つしか記録されません。例えば、新型コピー機の商談で失敗したとすれば、「原因」は取引先の予算カットで、「結果」はコピー機導入の見送り、「対策」は、景気が良くなって先方の予算が下りるのを待つという情報しか書かれないのです。それら...

コンフリクトを前向きに捉えるマッキンゼー

ベストセラー「採用基準」の著者でマッキンゼーの元採用担当者の伊賀さんのコラムが面白い。伊賀さんが所属したマッキンゼーのように、コンフリクトを前向きに受け入れるカルチャーを本当に浸透できたら、組織に官僚化は起こらないだろう。でもそれを可能にするには、どうしたらいいのだろう。そのキーは「組織が目指すゴールをはっきりさせる事」だ。目指すべき共通のゴールの前では、みんなが対等なのであり、だからこそ、少々コ...

イノベーションをはばむもの

「まったく新しいものについて市場調査を行うことはできない」(明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命』)ドラッカーの言う通りだと思う。アップルのジョブズがあまり市場調査を重視せず、直観や感性を大事にしたというのも同じ理由。ダメな会社ほど、上の方が新しいアイデアを稟議や会議で合理的に潰すというのはよくあるケース。にわかに「独裁」がイノベーションを生み出す企業のスタイルとして注目されているのは、そ...

Appendix

若林計志

flowone

株式会社フローワン代表取締役。日本最大級の海外オンラインMBAを立ち上げ、事務局長を約11年間務めた後、独立。ビジネスパーソンのマネジメント力アップ、学習システム/アプリの開発等に取り組んでいる。 TOCfE国際認定コース修了。コロンビア大学大学院ICCCR 交渉術講師認定コース修了(by Dr.B.Fish) info@flow-one.com

MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み

組織や人が目標に向かって自然に行動する「仕組み」を構築する方法論=「マネジメントコントロール」を分かりやすく解説します。

プロフェッショナルを演じる仕事術

(「BOOK」データベースより)大前研一監修の海外MBAプログラムの責任者として、スキルアップを目指す多くのビジネスマンと関わってきた著者。そこから見出した成功法則を、余すことなく披露する。発刊以来2万部突破!

リーディングス組織経営 改定版

リーダーシップ、イノベーション、プラットフォームなど、多岐にわたる経営学のテーマが、分かりやすくまとめられている岡山大学版教科書。第9章「企業成長に伴う内部対立のメカニズム:避けがたい「壁」を乗り越えるための処方箋」を寄稿させていただいています。

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