Entries

メールになると凶暴化する人がいるのはなぜか?

メールになると急に攻撃的になったり、運転すると急に凶暴になったりする人がいますが、このような現象を証明する「ミルグラム実験」という有名な心理実験があります。

これを端的に言えば、多くの人は「対象(相手)」との心理的距離が遠いと、結構ひどい事でも平気でやってしまうのです。

でもって、組織が大きくなるときも、現場以外の人は必然的に顧客との心理的距離が遠くなるので「組織の論理」の方が強くなりがちです。したがって、良い会社はそれをうまく防ぐ技を持っているってことなんですね。

具体的には、

(1)組織内のユニットを小さくして顧客との心理的距離を近くに保つ 
(2)経営トップが顧客視点を保ち、組織に常に浸透させる

というやり方が代表的。他にもあるかも知れません。

ちなみにeラーニングでも同じで、匿名性が高くなりすぎると”アラシ”によって炎上する事があります。ただ匿名性が低すぎると、いろいろな人が入ってきて自由な議論できるという良さが阻害されることもあります。したがって、安全なディスカッション環境を担保するために、このあたりのどうコントロールするかがポイントになります。


▼ミルグラム実験
「コミュニケーションがなくなった場合の人間の攻撃性増大については、(先の)ミルグラムの権威服従行動実験で調査されている。この実験では、(電気ショックの)スイッチを押すときの状況を様々に変化させて調査を進めている。先ほどのように、

①目の前で暴れている生徒役が見える状況、

②生徒役が隣の部屋にいて、暴れている声だけが聞こえる状況、

③別の部屋にいて顔も見えず、声も聞こえない状況、の三つである。

この三つの状況に分けて実験を行うと、①から③になるに従って、最後までスイッチを押す人が極端に増えてくる。①では30%だったのが、③の顔も見えない、声も聞こえないとなると、65%の人が最後まで押しているのである。」(川上真史「リーダーが「リーダー」ではなくなる日」


服従の心理 (河出文庫)服従の心理 (河出文庫)
(2012/01/07)
スタンレー ミルグラム

商品詳細を見る
関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://flowone-lab.com/tb.php/114-0774a2ce

トラックバック

コメント

[C5]

はじめまして。

ランキングから立ち寄らせていただきました。
Nshimaといいます。

いやー。
勉強になります。
面白い話ですね。
そういう人がいるっていうのはしっていましたが。

そういった知識を、いろいろ貯められたらなと思います。これから、脱サラして、事業を起こすに当たり。

そんな私が、後輩にせがまれてブログを立ち上げました。

リーダーであるには、という感じで、
潜在意識、あり方、コミュニケーションなど、仕事をする上で
身につけるべき普遍的な事柄を、大手企業でリーダーとう立場で
実践した内容とともに掲載しています。

http://atunaka02.blog.fc2.com/

何かの参考になればと思います!


今後とも、よろしくお願いします。

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

若林計志

flowone

株式会社フローワン代表取締役。日本最大級の海外オンラインMBAを立ち上げ、事務局長を約11年間務めた後、独立。ビジネスパーソンのマネジメント力アップ、学習システム/アプリの開発等に取り組んでいる。 TOCfE国際認定コース修了。コロンビア大学大学院ICCCR 交渉術講師認定コース修了(by Dr.B.Fish) info@flow-one.com

MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み

組織や人が目標に向かって自然に行動する「仕組み」を構築する方法論=「マネジメントコントロール」を分かりやすく解説します。

プロフェッショナルを演じる仕事術

(「BOOK」データベースより)大前研一監修の海外MBAプログラムの責任者として、スキルアップを目指す多くのビジネスマンと関わってきた著者。そこから見出した成功法則を、余すことなく披露する。発刊以来2万部突破!

リーディングス組織経営 改定版

リーダーシップ、イノベーション、プラットフォームなど、多岐にわたる経営学のテーマが、分かりやすくまとめられている岡山大学版教科書。第9章「企業成長に伴う内部対立のメカニズム:避けがたい「壁」を乗り越えるための処方箋」を寄稿させていただいています。

Twitter

検索フォーム

くる天 人気ブログランキング